世の中には凄い人がいるもんだ
- 発売日: 2018/10/30
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
どうもおはようございます、にゅじです。
突然ですが、マラソンをしている方って凄い人が多いと思います。
元のバックグラウンドがあってからマラソンに目覚められ、マラソンで凄い記録を出した上で「実は、私○○なんです」とランニングとは別の才能も披歴されると、うお~すげ~、って気になります。
元々中高大学と帰宅部だった私は日々ハードなトレーニングメニューをしてる人のブログみると、おお~、ってなりますし、故障だらけでせいぜいダニエルズ先生程度の「ちょっとだけだから頑張ろうね」的な優しめのポイント練習ならなんとかできそうですが、ほぼ毎回くらいの勢いでポイント練習されてるのをみると、おおっ!となるわけです。
要は自分に無い物を持ってる人はたとえ見た目では太陽光を反射するくらいの頭頂部だけという人であっても、キラキラ輝いて見えます。
何もマラソンに限ったことではありません。昔から美術・芸術の才能が無い人間で小学校の図工の通知表で1寸前の2-をとったことがある故、絵も描けて超絶速いランナーときたら真夏の太陽並の輝きです。
最近では我々40ー50代に若い頃から色々な意味で影響を与えたみやすのんき先生など、絵描きの先生かつ超絶速いという方の存在を知りましたが、逆輸入というか、むしろ正統派なのは「いいひと」「最終兵器彼女」等で有名な高橋しん先生でしょう。
先生は、実は山梨学院大学が箱根の常連校になる礎を創られたランナーといっても過言ではなく実際箱根駅伝でも箱根出場初期山梨学院大学でアンカーをつとめるくらい、どっぷりランナー人生を送られてきた事を最近知りました。
だって、まあ今になって思えば「いいひと」はシューズメーカーの営業マンなので、(ちょっとランナーに関わりのある人生を送ってきたのかな)、とすごーーく深読みすればわかるかもしれませんが、当時は全くそういうことを仰っていませんでしたから。
漫画家として大成功されて「実は、私は…」という形で箱根ランナーというすごい過去もお持ちだったということをカミングアウトされたようですが、僕、こういうのってすごくカッコいいと思うんです。
過去の栄光にとらわれず、今の自分の仕事で大成するまでは、前のすごい経歴をおくびにも出さず、成功された後、まあ今の事で十分に成功もしたし、「実は過去、こんなこともしてました」って感じで、さらっとそういう話もできる。
うおーーーーーっ、カッコええーーーて、なりません?なりません?(笑)
言ってみれば、落合博満や桑田佳祐におけるボウリングのようなものです。
そんな高橋先生が書かれたランナーマンガ「かなたかける」は本当に面白いです。何より、この主人公の考え方感じ方、僕にはすごく共感できるんですよね。結局、主人公の走り方ってネガティブスプリットそのものですから。背中をたくさん見て追い越すのに快感を覚えるってのは、本みながらヘッドバンキングするくらいに「うんうん、わかる‼️わかるよっ‼️」と、ネガティビストの僕としては主人公にめちゃくちゃ感情移入しちゃいました。
はてブロの市民ランナーブロガーの方も、色々な才能の持ち主がいらっしゃって、見てて本当に面白い。
うわー、こんなものまで英語の論文があって、それをいとも簡単にさらさら自分の言葉で考察できるのか~、とか、
こんな凄い故障してても、こういう治療法ですぐ復活して走れたりできるのか~、とか
こんな仮装して家族も人も楽しませながら自分も楽しめて凄い記録がだせるのか~、とか
うわ、この本の表紙絵、この人が書いてるのか~、受験生の頃が懐かしい~、アレクシ君、今、どうしてるんだろ~とかとか自分にはない才能を持っている人のを見ると、とてもわくわくします。
うん、やっぱりにんげんっていいな。
さあ、今日ものんびり走り続けよう。